双極性障害の予防と治療|ストレスが大きくなる病気

微笑む女性

精神疾患の一つ

スーツの男性

どのような病気なのか

人間の心と体は表裏一体の関係にあります。体のどこかに具合の悪い箇所があれば、心の状態も不安定になってしまうのが普通です。また、心の具合が悪ければ、身体的にも不調を感じるようになります。鶏が先か、卵が先かという問題に相通ずるところがありますが、特に精神面の不調が前面に出る病気のことを、精神疾患と呼んでいます。一口に精神疾患と言っても様々な種類の病気があります。よく知られているのは、強い抑うつ状態に陥るうつ病です。また、抑うつ状態と躁状態が周期的に出現する、双極性障害という病気もあります。一昔前までは躁うつ病という名前で呼ばれていましたが、うつと躁という両極端の症状が交互に現れるという特徴があるため、現在では双極性障害という呼び名が一般化しています。双極性障害になる原因はいまだにはっきりと解明されていませんが、注意欠陥多動障害と併存するケースが多いことがわかっています。注意欠陥多動障害が生来性の病気であるため、双極性障害を遺伝病の一種だと考える専門家もいます。しかし、この病気の研究が進むにつれ、遺伝的要素以外の原因によって発症するケースが意外に多いことがわかってきました。

気をつける点

病院に通って薬物療法による治療を受ければ、比較的短期間のうちに双極性障害の症状を抑えることができます。双極性障害の場合、抑うつ状態にある時よりも躁状態にある時の行動が問題になりますが、良い治療薬がありますので、適切な治療さえ受けていれば、普通に暮らしていけるようになります。ただし、治療によっていったんは双極性障害を治すことができたとしても、そこですぐに治療をやめてしまうと高い確率で双極性障害が再発します。できれば薬に頼らずに生活したいと考える人が多いですが、双極性障害の場合はほぼ生涯に渡る予防治療が必要になると考えておくべきです。予防薬を服用し続けることによって感情の浮き沈みをコントロールすることができるようになりますが、全く副作用がないわけではありません。しかし、医師の指導の下で適切な服用を続けている限り、それほど悪い影響が出てしまう心配はありません。一生薬を飲み続けるのは大変なことですが、治療せずに放置しておいた場合のリスクを考えると、予防薬を飲み続けることが最善の方法になります。